| クマ(ヒグマ・ツキノワグマ) |
| ヒグマの足跡 |
ツキノワグマの足跡 |

(撮影:97/08/10 北海道広尾郡 豊似川中流部にて) |

(撮影:01/07/20 南アルプス前衛山系 尾白川上流部にて) |
シーズン中は、毎週の様に南アの深山幽谷に出掛けている訳であるから、意外だとの声が多いのだが、幸か不幸かワタシは
未だかつてフィールドでクマとご対面した経験も無ければ目撃した経験も無い。
我が日本が誇る大峡谷・南アルプス(前衛山系は除く)は、切り立った険しい山々に行く手を阻まれ、遡行を難儀するフィールドが多数を占める。そんな環境下では、野山で自由に生きるクマとて
生活し易い訳が無い。南アをメインフィールドにするワタシにとって、クマとの接触が現在まで皆無なのは、裏にこんな理由があるのかも知れない。
唯一、早春の雨畑支流・奥沢谷は、中腹に位置する小さな茶畑の下方で、枝を踏み折る持続的な音と同時に、一瞬黒い陰を目撃した程度であろうか。それも今冷静に思い返せば、クマだったのかどうかはアヤしい。
ワタシが「クマ」と聞く時、必ず「苫前三毛別(とままえさんけべつ)のヒグマ事件」を連想してしまう。
大正4年(1915年)12月の初旬、北海道天塩国の開拓村15軒が、6日間の長きに渡って家屋侵入に遭い、結果死者8名・重傷者2名、他に穀物と家畜が襲われた。このクマは、その異常
に遅い出没時期から、冬ごもりのタイミングを逃した、通称「穴持たず」の典型だった可能性が高いと聞く。降雪に見舞われ、空腹と苛立ちから凶暴性を発揮、かつて侵入経験のあった開拓
村落を襲った...
文献によると、1頭のヒグマが引き起こしたクマ事件としては、規模・残虐性共に史上世界最大なのだそうだ。多数の親戚を北海道に持つ当方にとって、幼少の頃から数多く聞かされ続けた
クマ事件に関するエピソードの中でも、この事件はひときわ印象深く心に残り続けてきた挿話である。
詳しい真相を知りたい方は、戸川幸夫著「羆風」、吉村昭著「羆嵐」等からどうぞ。
これは北海道で起こった数少ない例外的事件であるが、本来クマは臆病でおとなしい動物だそうだ。
かく言う自分も、フィールドで真新しい足跡を発見する度にヒェーと思うのは事実で有るが、正しい認識を持ち、我々の接し方を誤らなければ決して恐ろしい動物では無いのだから、
間違った固定観念は捨て、彼らの習性をよく理解した上で上手に付き合おうではないか。 |
【習性】
基本的には夜行性。
我々の釣りシーズンが最盛期を迎える頃、同時にクマの活動も盛んになる。最も活発に動き回るのは早朝、及び夕刻。日中でも、太陽が燦々と輝く炎天下よりは雨や濃霧が立ちこめたり、
薄暗い谷間等では盛んに活動しているようだ。
生態等の詳しい情報は、多々有る専門サイトを参照されたし。
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【対策】
下記は、あくまでも私見。
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−− 爆竹 −−
クマ対策として、一般的によく知られる定番中の定番。
ただし、爆竹は一瞬効果は見られても、持続的な効果は無いとの研究結果が発表されている。
参考までに、北海道広尾に住む従兄弟から十勝の渓流へ釣りに出掛けた同僚の釣師がヒグマとご対面し、すかさず爆竹を鳴らしたところ、いきなりの音に驚いたのか突進して来たクマに横ツラ
を殴られ、頬の肉を半分削ぎ取られる大けがを負った話を聞いた事がある。
この事例では、出会い頭に驚いた釣り人が、いきなり鳴らした様なので、クマも焦って襲いかかってきたらしい。
つまりは、状況に応じた使い方が大事で、ご対面していきなりの発破ではビビらない相手はいないだろう。爆竹は、こちらの存在をアピールする道具に過ぎなく、相手を威嚇する際に利用する
ものでは無い事を念頭に。
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−− ホイッスル −−
こちらも一般的によく知られる。
ワタシが笛を使用しない理由はただ1つ。吹き続ける作業が億劫な事。自分の存在をアピールする為には、定期的に音を出す必要が有るのだが、釣りに没頭している時は、吹く事すら忘れて
しまうので、折角持ち合わせていても自ずと使用頻度が減る。
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−− 犬 −−
ワタシが思うに、一番心強いのが犬をパートナーに選ぶ事。いくら歩かせても文句は言わないし、腹減ったとダダこねる訳でもないし、俊敏だし異常を察する能力に優れているし...
こればかりは、住宅事情に大きく左右される為、実現が難しい人は結構多いかも知れない。
かく言うワタシも、今必死におかんを説得中で有るが、「なんだかんだ言ったって、結局ワタシが面倒見るハメになるんだからダメったらダメ!」と反論され続けて久しい。
彼女を陥れるのに成功するのはいつの事やら...
どうせ飼うなら、主人に忠実で鼻も良く、いざとなったら闘争本能に優れた「柴犬」がお薦め。
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−− クマ鈴 −−
ワタシの場合、常にスズを携帯して無ければ山には入れない。それほど無くてはならないアイテムの1つ。
正直申し上げると、ワタシが未だかつて一度もクマと出会った事が無い理由の1つとして、このクマ避けのスズが絶大な効果を発揮しているのではないかと考えているのだ。
お薦め出来ないのが、1つ500円〜1,000円程で売られている「♪カラン、コロン♪♪」と頼りなく鳴るタイプの物。間違ってもこれは止めた方が良い。わずかな水の流れでも音がかき消される
ばかりか、音が遠くに飛ばないから所持している意味は無い。
どうせ購入するなら、下に紹介した写真の真鍮製がお薦め。これらは甲高く大きな音色を奏でるのでアピール度は抜群。 |