北海道えりも周辺(2017年06月21日〜29日)
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6月21日(1日目)
【R235で鵡川から浦河方面を望む】
当初は去年と同様にクルマで北海道行きを考えていたものの、マイレージの失効が迫っていたので、今回は飛行機を利用する事に。
当初計画していた日程はフェリーでの往復を考慮して9日間。だけど、飛行機利用に変わったってのに、それでもまだ9日間のままって……途中で釣りに飽きて帰りたくなったりしないかな。

さて、クルマ移動だと荷物の量も重さも中身も気を遣う必要は無いけれども、大きなスーツケースを公共交通機関に持ち込んで、肩身の狭い思いをしながら乗り降りを繰り返すのは骨が折れ居心地も悪い。 通勤ラッシュでごった返す中、周りとは明らかに違うワタシのいでたちは、明らかに遊びに出掛けるアピール度が半端なく、なんかオレだけ遊んでるみたいで変に後ろめたい。

クマよけスプレーの輸送に関しても、自分のクルマで運ぶなら何の問題も無いものの、ひとたび飛行機となれば事情は変わる。機内への持ち込みも預け荷物も制限がかかるスプレー缶は、事前に宿へ “陸送” しておく必要がある。 なんだかんだと不自由な事だらけ…
あぁ、やっぱりクルマ移動の方が楽でいいなぁ…

やっと羽田空港に到着してみれば、挙げ句の果てには重量超過で追加料金を請求される始末。グランドさんからは笑顔で「どうなされますか?」って聞かれたが、持って行くしか無いでしょ。
自分ではだいぶコンパクトに纏めて来たつもりなんだけど、釣りアイテムって何だかんだで結構かさばるんだよなぁ。
荷物に "HEAVY" ってタグを付けられた。何かレッテルはられたみたいでイヤな感じ…
荷物を預けた後は、暫くクルマの運転はしないので気兼ねなくビールを飲み、出発までまったりとした時間を過ごす。
離陸後は、機内で WiFi が使える環境だったので、一切ヒマを持て余す事は無く、これはとっても嬉しいサービスである。
羽田のラウンジで飲み過ぎちゃったみたいで、しっかりトイレに行ってから乗り込んだハズなのに、あー、もうオシッコしたい…とってもオシッコしたい…… 3列シートの窓側に座ったので、となりの2人にどいて下さいってのも言いづらく、終始同じ体勢で我慢。飲み物の機内サービスがまわって来るが、こんな状態ではプチ自殺につながるので断る。
千歳へ着陸するのに、夕張から札幌近くの上空を回り込んで滑走路に進入する空路が以外だった。

到着時の気温は13度。天候は雨。っていうか大雨。また今年も雨始まりか……
空港でクルマを借りて、早速今回の釣行での行動拠点となる「とある地の、とある宿」へ移動。なぜ場所を明記出来ない事になったかについては、明日以降のレポートの中で詳しく記す。
まぁ、そうは書いたところで、文面の端々で何処が拠点なのかなんて事は自ずと察しは付くのだけれど…

昔っから何度も繰り返すようだが『北海道に梅雨は無いんぢゃないんかい?!』
6月下旬に訪れると決まって天候の悪い日が続くので、その度に釣りで難儀してきた事を思い出し、もういい加減げんなりしてくるのである。どうやら天気に嫌われているようだ。 今回もどこに行っても大増水で入渓すら出来ませんでした、なんて事にならないかと不安が募るばかりである。
3時間後、雨が降りしきる中、何事も無く宿に到着。
チェックインして部屋に入ると、先週自分宛てに送ったクマよけスプレーと爆竹が届いていた。これが無ければ北海道の山には入れない。ホッと一安心。
全日程を素泊まりの予約にしてあるので、部屋で休息した後、のんびり町の散策を兼ねて食事の出来る店を探しに出掛ける。しばらくふらつくと小さな漁村には限られた店しか無い事を知る。 ザッと見渡した感じ、居酒屋2軒、焼肉屋1軒、寿司屋2軒、定食屋1軒、スーパー1軒、コンビニ2軒。
しかしまぁ、これだけしか店の選択肢が無いと、客の方が立場が弱いんじゃなかろうか?と思えるほど。
飲ませて下さい…みたいなね。^^;

やっぱり北海道へ来た訳だから新鮮な海産物を期待して近くの居酒屋に入る。と、お客のいない暗くこじんまりした店内に、ピンクレディーのUFOが鳴り響いていた。 演歌の歌詞に出てきそうな雰囲気だなぁと思いながらカウンターに座り、目の前のガラスケースを覗くと「ハツ・すなぎも・ネギ間」の焼き鳥が数本ずつ隅の方に並んでいるだけ。それだけか?ガックシ肩を落とす。

メニューを貰おうとしたら、カウンター越しにマスターから、食べたいものがあれば何でも作ると言われる。 客に対してそんな事を言い切れるなんて、さすがプロだなぁと感激する。まるで TOKYO MX のドラマ「深夜食堂」みたいなノリだ。
期待して「ツブ貝の刺身」を注文すると今日はネタが切れていると返される。「ホッケ焼き」を注文すれば今日は塩サバならあると返される。何でもそのサバは小ぶりながら近くの港で採れたものらしい。 「アスパラのテンプラ」はどうだ?「タコ刺」はどうだ?としきりに奨められるが、丁重に断ると「とり軟骨」をサービスするから!と押し売られる。表情からして結構必死なご様子だが、いらないそんなもん。
売れ残りの食材を是が非でもさばこうって魂胆が見え見えである。

こんな調子で幕を開けた今回の北海道釣行は、果たしてどうなる事やら。
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