北海道行き当たりばっ旅 2021夏
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7月3日(10日目)
【ウトロ・幌別川付近の国道を悠々と歩くヒグマ】
朝起きてクルマから出ると、空気が凛としている。思わずシャツを羽織るほど摩周の朝は引き締まっていて実に清々しい。
清々しさついでにキャンプ場の周りを散策してみる。ルピナスの花が咲き乱れる一画に小鳥の餌場が3つ。給餌された鳥が数羽目に入る。をを、なんの種類だろうと近づくとスズメだった。

今日は土曜日。
この広大な北海道においても、シーズン真っ盛りの週末となれば、数ある渓流には多くの人が入るので、今日明日の釣りは控えようか…
そう言えばこの間のテレビ番組で、ギタリストで釣り初心者のいっくんが、朱鞠内(しゅまりない)湖でイトウを釣り上げていたシーンを思い出す。フィヨルド地形がまるで北欧?と例えられるようだが、どんな場所なのか見てみたい。まぁ願わくばオレも… などと思いつつも、朱鞠内湖は漁協管轄のフィールドなんだよなぁと考えると、釣りはあまり気が乗らない自分もいたりする。
朱鞠内湖へは、ここ弟子屈からは北見・上川などを経由すると距離350キロの移動になるようだが、まぁ先を急ぐ訳では無いので途中気分が乗ったら寄ってみるのもいいか…

って事で、ひとまず北見に向かうことにする。
出発直前に、どうやらシャリの道の駅にゴミ回収サービスがあるらしいことがわかったので、北見とは反対方向だが急遽予定を変更し斜里へ向かう事に。今やゴミ処分は毎日の課題と化しており、 引き取り場があるならわざわざ大回りになったとしても大変貴重なポイントである。
斜里で無事に任務遂行。

ならば、せっかく斜里まで来たからには知床に入ろうか…どうしようか…
実は今回の釣行では知床はルートから外していた。ここは数釣りとしては楽しめるのだが、細かい釣果が主体となるため、正直言って面白いのは最初だけ。すぐに飽きてしまう。
それに知床はヒグマとの遭遇率が他の土地に比べて段違いに高いため、リスクに見合った釣果が得られ無いのもルートから外していた理由の1つ。
さんざん悩んだ結果、知床河川の中でも岩尾別川については良型のヤマメがコンスタントに上がる数少ない川である事から、今回はこの川1本に絞って知床入りしようと決めた。
現地に入ってしまうと限られたものしか入手できないので、予め斜里の街で買い物を済ませる。

岩尾別ユースホステルの建物付近から入渓。
しばらく釣り上がるが、なんか期待していたよりもズッと型が細かいではないか…はるばるウトロまで来たのになんじゃこりゃ…トホホ。

今日の宿泊場所をウトロの道の駅に決める。
夕方、岩尾別川から道の駅へ戻ってくる途中、幌別川にかかる橋を渡りきった辺りでヒグマが浜へ向かって国道を横断していた。道の駅とは2キロほどしか離れていない。
その後、ゆうゆうとガードレールをくぐって浜に降りて行った。海岸に人がなきゃいいのだが…
憎たらしいほど堂々としていて、慌てる風でもなくクルマを怖がる風でもなく、去年出くわしたヒグマと同様に人間を恐れる素振りはまったくない。
知床のクマは明らかに人馴れしている。

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